愛していると言った
愛していないと思った


大好きだと言った恋の目は
私の中に映った彼自身を見ていた


初めて電話をかけた日
嘘の理由と聞こえのいい言葉を並べ
コールは切れた


思いを文字に埋めることも
盲目的になることも
ついにはできなかった
それなのに眠れない毎日は続く


共通点を挙げる姿を見ながら
正反対の人間だと自覚する


この気持ちをどこに埋めればいいのか
知る術もないまま
好きだと言い切れずにただ心を奪われたまま
君の嘘に血を流す