好き

「好き」を「好き」だと認識した時点で

それは走り始めてしまう

 

走らせなければならないのか

自ずと走り出してしまうのか

 

そのレールの突き当たりにはいつも

「付き合う」「結婚する」

が用意されている

 

走り出した「好き」を止めることはできない

前にも後ろにも進めずに

ただそこに置いておくことは

できない

 

「好き」「大好き」「愛してる」

ただそれだけを

ただそれだけを持っていたいのに

 

その気持ちだけが大切にされるべきはずで

思う存分 愛せるだけ愛したいだけなのに

 

そうすれば

それ以上でもそれ以下でもなく

うるんだお互いの目で繋がって

私たちは分かり合えるのに

 

好きになる責任をとらなければならないのなら

走り出してしまう「好き」にだって

責任をとってほしい