盲目

 

私は恋がしたいだけだ

だれかに なにかに 熱中したいだけだ

まじりけのない気持ちの美しさと尊さ

何かに押し付けではない“愛”を注ぐということ

ただそれだけを求めているのだということに

愛と、その交換と、自分がこの世界に溶け込める余地

ただそれがほしいだけ

 

深まる秋の音楽に 私の思いは溶けてゆく

私の中に存在する虚像のきみ

彼と私は恋に落ちた

けれど それももう 過去のこと