春のおわり

 

失恋をした

こんな直截的な表現でよいのかと思う

でも、紛れもない失恋をした

 

全然人を好きになれない中で

人生で一番好きだったその人は

たぶん愛をくれなかった

もしかすると愛を注げない人なのかもしれなかった

けれどそれも、認めようとしない頭

 

何かのピースがほんの少しだけズレていて

それさえはまれば世界の誰よりも幸せだった

そのピースは何なのか

 

とても恨んだ

そのピースをはめてくれなかった人生と

見えない何かに

そして絶望した

これから生きなければならない明るい世界に

好きな人と結ばれることさえない世界に

課せられた荷は重い

 

悲しみは続く

悲しみが薄れるまでの間 この息苦しさから

逃げられないことに絶望する

早く楽にして

 

冷静に分析してくる人がいる

初めての気付き

もう楽になっていいのではないかとさえ思う

これからもあと50年くらい

この苦しみに耐え続けなければならない

 

次生きる時は

なんの躊躇いもなく 心から好きな人と

愛し愛されますように